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国立市3年ぶりの「天下市」|『くにたち』への思いと雑記

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新型コロナウイルスの影響があり、ここ数年見送られてきた国立駅前を中心とした天下市が3年ぶりに開催されました。

以前同様、テント店舗が並ぶ天下市(青空商業祭)と『市民まつり』として歩行者天国や市民パレードも実施されたもよう。残念ながら同時開催するはずの(「私の記憶によれば」以前は同時開催だったと思う。間違ってたらスミマセン)一橋大学の全学祭である『一橋祭』は日程がズレていて、2022年11月18日(金)〜20日(日)にかけて3日間開催予定らしい。

国立 天下市案内図

これら、「天下市」、「市民パレード」、「大学通り歩行者天国」、「一橋祭」のイベント情報としては今更もう完全出遅れの情報になっていますが、『くにたち』には何かと縁のある私にとってはわくわく感を覚える情報であったため、『くにたち』に少しでも興味を持ってもらいたく本ブログ記事を書いています。

『くにたち』にあらためて興味を持っていただき、『くにたち』の魅力に触れる機会を持っていただければと思います。天気のいい日にでも、是非ぶらっと『くにたち』を訪れてみてはいかがでしょうか。

くにたちは他の街と何が違う?

私事で恐縮ですが、私は現在国立市民ではありません。しかしながら、学生の頃3年間『くにたち』に住み、親交のある友人に国立市内の大学出身者も多く、子供が国立市内の小学校やスイミングスクールに通ったことなどもあり、何かと『くにたち』との縁が深いものを感じています。

更に、今でもふと思い立って『くにたち』で買い物したり、時々『くにたち』の珈琲店で過ごしたりと、『くにたち』と繋がっていたい自分や『くにたち』の空気感を味わいたがっている自分を感じることがあります。

そうなんです、『くにたち』は何かが他の街とは違っているんです。

では何が違っているのか? 自分でもなかなかその論理的な理由は判りませんが、以下のような要素によって総合的に『くにたち』が癒しの空間となっているような気がします。その要素について、少し紹介したいと思います。

  • 特別用途地区(文教地区・特別工業地区)

    東京都文教地区建築条例により、国立市の57.5%が第一種文教地区、残りの42.5%が第二種文教地区に指定されています(詳細はこちらを参照)。簡潔に言うと、建築基準に制限があるほか、風俗営業関連やホテル、劇場、勝馬投票券発売所、その他風俗を乱すおそれがあると認めて知事が指定するものなどが規制され自由に建築や営業ができません。

    また、国立市特別工業地区建築条例(詳細はこちらを参照)により、住宅地の騒音や振動などの近隣公害を防止すべく、小規模な工場などの住宅地内での混在が規制されています。

    これらの取り組みは、国立が町として発展し始めた1951年頃から市民の意思が反映された形で始まったと聞かれます。その頃から『くにたち』には教育環境や住民の安全・安心を求める精神が根付いてきたのだと思われます。
  • 国立市都市景観形成条例(通称:景観条例)

    国立市全域が対象地域となる条例(詳細はこちら参照)で、地区と規模により行う行為の届け出が必要となるものです。行為の範囲としては、わかり易くいうと建物等の建築物や、銅像や緑地のベンチ等の工作物、広告看板などです。この条例により、文教都市くにたちにふさわしい都市景観を守り、育て、つくるとされています。
  • 教育環境

    『くにたち』には公立の小中学校はもちろんのこと、以下のような個性的で特徴のある教育環境が存在しています。『くにたち』が目指してきた街づくりの表れともいえる部分です。

     ※ 一橋大学
     ※ 東京女子体育大学・短期大学
     ※ 国立音楽大学付属幼稚園・小中高等学校
     ※ 桐朋学園小中高等学校
     ※ 国立学園小学校
     ※ 東京都立国立高校
     ※ 東京都立第五商業高等学校
     ※ NHK学園高等学校 
  • 国立駅前ロータリーと3方向への放射線通り

    下の地図にみられるように、国立駅南口側の駅前は大きなロータリーになっています。ロータリーに接続している道路は5本あり、安全のために接続道路の横断歩道部分には信号機はありますがロータリー内に信号は無く、ロータリー内の車道は時計回り方向の一方通行になっています。ヨーロッパでよくみられる風景です。
    また、線路沿いの道路を除くと、駅前から3方向へ放射線状に通りがあり、真南方向へ伸びているのが『くにたち』の象徴「大学通り」です。南西方向へ伸びているのが「富士見通り」でその名の通り富士山の方向へ道路が伸びています。南東側への通りが「旭通り」と呼ばれています。
    駅前ロータリーと3本の放射線通りのデザインは街づくりの秀逸なデザインだと思います。
  • 谷保天満宮(谷保天神)

    南武線「谷保」駅から徒歩5分ほどの場所にあり、菅原道真公・菅原道武公に由来する東日本最古の天満宮と聞かれる。交通安全発祥と学業の神として知れ渡り、交通安全祈願や合格祈願、学業成就祈願などで訪れる人も多い。神殿の周囲は池や林で囲まれており、甲州街道(国道20号)に面していながらも自然環境と厳かな雰囲気が保たれている。日中、林には大きめの鶏がおり、時々飛び交う場面も見られ、初めての訪問の際には驚かれる方も多いのでご注意を。

国立の地図を載せておきます。

くにたちのお気に入り

以下に、私のお気に入り的な『くにたち』の場所をリストしておきます。詳細に紹介するのが難しい場所もありますがご容赦を。

  • 文流
    国立駅から徒歩3分ほどの場所で、大学通りから少し脇道に入ったところにあるイタリアレストランです。洒落たお店が数件並ぶ小路の奥にあり、落ち着いた雰囲気と美味しい食事を楽しめます。ランチ時などは満席の場合も多いため予約がお薦めです。<詳しくはこちら
  • 高倉町珈琲
    国立駅から徒歩5分ほどの場所で大学通りに面しているビルの2階。おしゃべりしている方や読書しているかた、PC作業に集中している方などで比較的混んでいます。カウンターで注文する珈琲店ではなく、落ち着いた喫茶店スタイルでで食事メニューもあります。一人でも複数人でも気兼ねなく利用できるお店です。<詳しくはこちら
  • むさしの森珈琲 国立富士見台店
    南武線「谷保」駅から徒歩3分ほどにある「すかいらーくグループ」の珈琲店です。ファミリーレストラン形態の珈琲店で、駐車場もあり店内も明るいです。仲間や家族で気軽におしゃべりなどで時間を過ごすのに適していると思います。食事メニューもあり見た目オシャレなメニューが多いように感じます。<詳しくはこちら
  • 魚善(鮮魚店)
    南武線「谷保」駅から徒歩5分ほどの場所で、団地通りに面した鮮魚店です。間口数メートルで、おばちゃんとお兄さん2人で運営しているお店で、店先に鮮魚や自家製鮮魚加工品が並べ営業しています。魚は新鮮で、煮付けやサラダなどの加工品も美味しいです。いつまでも営業続けて欲しい昔ながらの鮮魚店です。
  • 鳥たけ(鶏肉・やきとり店) (2022年12月 「しばらく休業」の貼紙あり)
    南武線「谷保」駅から徒歩5分ほどの「国立ダイヤ街商店街」と呼ばれる昔ながらの狭いけど屋根がかかるアーケード商店街で営業しています。鶏肉屋ですが、その場でさばいて焼いているヤキトリが好きです。ヤキトリが焼きあがる時間帯にはお客さんが並ぶこともあります。
  • 豆腐・総菜屋 (2022年12月 「閉店」の貼紙あり)
    南武線「谷保」駅から徒歩5分ほどの「国立ダイヤ街商店街」の前述の「鳥たけ」から小路一本離れた場所にありますが、残念ながら屋号が判りません。豆腐・油揚げなどとともにパック詰めの総菜を販売しています。行くたびについ数種類の総菜を買ってしまいます。
  • 大学通りと一橋大学
    言わずと知れた大学通りと一橋大学ですが、ここ数年で一段と整備が進み、ますます魅力度がアップしている感があります。一橋大学構内は最近ドラマの撮影場所としてもよく利用されています。大学構内は一般市民でも散歩など可能です(新型コロナウイルス対策やイベントなどで構内入場規制の可能性あり、確認願います)ので大学通りと併せての散歩がお薦めです。

期待と課題

私が学生の頃住んでいた『くにたち』に比べて整備も進みより魅力ある街になったと思っていますが、学生の頃からなかなか解決できない課題もあります。より魅力的な街となるために、私が個人的に感じている『くにたち』の課題を、期待を込めてリストしておきます(あくまでも単なる個人の雑念です)。

  1. 街の中にまだまだ駐輪・放置自転車が多い
  2. 大学通り以外の駅近メインストリートの歩道が狭い
  3. 「多摩の青山」ではなく『くにたち』というブランドへ

以上

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